親権不平等Blog

実子誘拐と共同親権について調べる、考える、書く

岩波「世界」10月号「離婚後の親権」を読みました

岩波の「世界」10月号を買いました。


「離婚後の親権」(藤岡敦子)を読むのが目的。特集記事だと思っていたので残念。
100ページくらいで総力特集をして欲しかった。


ジャーナリストの藤岡敦子は「状況は混迷している」と書いているが、混迷の責任は法務省官僚にある。それから、これくらい熱い議論が巻き起こるのは、民主主義社会として当然。


小川富之氏と、信田さよ子氏の発言がピント外れだった。両論併記は大事な作業。しかし、実子誘拐(拉致)の問題性について言及しない専門家のコメントには、首をかしげてしまう。説得力がない。

主要先進国がすべて共同親権であり、実子誘拐(拉致)が国際問題になっている現状がある。共同親権の制度化は急務である。

これ以上の先送りは許されないし、実子誘拐(拉致)が可能な「見せかけだけの共同親権」が制度化されたら、実子誘拐(拉致)と面会交流の途絶が、「合法化」される懸念もある。そうなれば、国が率先して、子どもの人権侵害する状況になる。国家賠償請求訴訟の原告が増えるだろうし、我先に、子どもを連れ去る事例が増えるだろう。

話題になっている以上、SNSを通じて「実子誘拐(拉致)が違法ではない」と分かれば、実子誘拐(拉致)をする人間は必ず増える。

 

ともあれ、共同親権が話題になり、法制審議会の問題点が報道される機会が増えた。それは歓迎すべき状況だと思う。

 

「世界」編集部には、続報を期待しています。